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1999年 日本・英国ジュニアバドミントン交流会 報告:埼玉県バドミントン協会  白井巧

7月14日〜25日にかけて、埼玉・千葉両県にて共同開催された、日本・英国ジュニア交流会にスタッフとして参加させていただいた。
ここでは、埼玉でのニュースを中心に感想を述べたい。イングランドチームは、7月14日〜7月18日までを埼玉で滞在し、19日に千葉へ移した。

埼玉では、川島西中学校(川島町)及び同校バドミントン部員の家族らが中心となって彼らを受け入れた。今回来日した選手は、15歳以下のトップ8の選手達、男女各8名、役員3名を含め、全19名のチーム構成だった。
今回のイングランドチームの遠征目的は、現在のジュニア世代の将来的な育成を視野に入れたものだった。そのため、国際試合等での人的交流にも考慮しており、競技力向上及び教養を広げることの両面を意図しているものだった。交流試合は、吉見町立体育館で行なわれた。試合結果は、全38試合中(MD/MS/LD/LS/MD) 埼玉は、15勝だった。
イングランドチームの日本滞在中は、試合以外でも、中学校での授業体験、ホームステイ、ディズニーランド、バドミントンショップでの買物等もあり、これらは選手達に楽しい思い出になった。今回ほとんどの選手達が初めての日本だったので、体験した多くのことが新鮮なものだった。中でも川島西中全校あげての歓迎会は、彼らにとって強い印象として残ったようだ。当日は、体育館に全校生徒が集まり、生徒達自身が作った歓迎を楽しんだ。イングランドチームがステージに上がると、500人以上の視線が一斉に彼らに注がれ、彼らは一躍スターになったようだった。「こんなに大勢の人々に注目されたことなど体験したこと
がない」、と皆驚いていた。また、両県でのホームステイ体験も、イギリスの中学生達には、日本(アジア)を知る有意義な体験だった。イングランドチームの滞在中、監督のブラウン氏から伺ったコメントを、2つ紹介したい。
-----今回の交流会の印象はいかがですか。
日本にも将来有望なジュニアが多くいることを知り、良い刺激になった。選手達のホームステイは、日本の生活を知る上でとても良かった。ホームステイ先のご家族の皆さまに、心から感謝を申し上げたい。日本の体育館は、どこへ行っても
床が板張りなので、とてもプレイしやすい。残念ながらイングランドでは、多くの体育館の床がコンクリートのような素材のものが多い。
-----イングランドでの選手強化はどうやっているのですか。
今、イギリスのスポーツ界は、アトランタ五輪での教訓を生かし、各競技団体が競技力向上に向けた建て直しの時期にある。バドミントンで言えば、施設面の充実を計画しており、今年の12月には、ロンドンから少し北へ行った所に、バドミントン専用の体育館と宿泊施設が完成する予定だ。
ジュニア選手層の強化については、ヨーロッパのバドミントンの中心であるデンマークへ、年2回合宿に行っている。協会の活動を支えているのは、National Lottery Foundation(宝くじ基金)から支援を受けていることが大きい。